インフォームド・コンセント

インフォームド・コンセント

インフォームド・コンセント


ありとあらゆるガンの治療に関して、病院側は患者に対して同意を欲する必要があります。
その為、患者側は医師の説明をよく聞いて、その治療が適切かどうかを自分で判断しなくてはなりません。
この患者の同意の事を「インフォームド・コンセント」と言います。
インフォームド・コンセントは、抗がん剤治療による副作用、肉体的および精神負担、そして費用に関しての詳細な説明を聞いた上で、その治療を受けるか否かという判断を自分自身でし、同意するというものです。
つまり、自分が受ける治療に対して、自分が責任の一端を担うについてになります。
このインフォームド・コンセント無しには、抗がん剤の投与もできません。
インフォームド・コンセントを行う上で必要なのは、綿密な確認です。
医師が薦めているからという理由だけで同意するのは適切な行動とはいえません。
ガンは、治療方法によって文字通り命運を分ける病気です。
そうして、医師にも最善の施術はわかっても、確実に治癒する施術はわかりません。
自分で判断するしかないのです。
その為、治療の目的、根拠、効果、期間、治療による副作用、後遺症、費用、保険の有無、他の施術といった事は最低限確認しておく必要があります。
また、もしも医師の説明が不十分と感じたり、疑問に思う事があって同意が難しかったりした場合は、他の病院に行き、別の医師の意見を訊くという方法もあります。
これはいわゆる「セカンドオピニオン」ですね。
患者が持つ当然の権利なので、抗がん剤治療もののリスクを伴う治療の場合には可能な限り利用するべきでしょう。

抗がん剤の主な投与方法

本当に抗がん剤をガン患者に投与する方法はいくつもありますが、その中それでも一般的な方法といわれているのが、内服と点滴です。
とにかく内服ですが、カプセル状のものと錠剤のもの、あるいは呑み薬といった形状があります。
これらに関しては、市販されている風邪薬などと見た目には大きな差はありません。
当然、呑み方も同じです。
これらの内服薬は、病院での投与ではなく、自宅療養の際に使用する事がほとんどです。
その為、手術が終わって経過を探るときの中で使用するケースが多いと思われます。
一方の点滴の場合は、主に静脈注射となります。
これも一般的な点滴と同じです。
ただ、ガンの場合は静脈に特定されるものではなく、種類や状態によって動脈、胸腔、腹腔、あるいは骨髄中に投与するケースもあります。
静脈注射の場合は、栄養失調などで病院へ行った際に打たれる点滴と見た目は変わりません。
腕の静脈にプラスチック製の針、カテーテルを挿入して点滴を行います。
痛みはほとんどありません。
点滴にあたっている最中はさっぱり苦痛はありませんが、行動の制限が生まれます。
ただ、点滴にあたっていても、歩き回る事は可能です。
トイレなどにも自力でいく事ができます。
ただ、できればナースなどに付き添って貰うほうが良いでしょう。
これらの抗がん剤は、副作用が発生するので、最も自宅療養の際には投与を拒む患者も多いと言われています。
内服薬の場合は自分で時間と量を調整して呑む事になるので、うっかり置き忘れるという事もあるようです。
ただ、副作用を恐れて飲まないという選択をする場合は、相応の覚悟も必要です。

多剤併用療法


一つの病気に対し、一つの加療しかない、は滅多にありません。
今の医学は様々なアプローチを一つの病気に対して試みるようになってあり、それによって患者の個人差を克服しようとしています。
ガンに関してもそれは顕著で、ガンの治療方法はたくさんのアプローチが可能となっています。
そうしてそれは抗がん剤投与という治療方法に限定した場合けれども例外ではなく、投与方法にも複数の種類があります。
その一つが「多剤併用療法」です。
近年、一般的な投与方法となってきているこの多剤併用療法は、複数の抗がん剤を結び付け、一層効果的に、一層副作用を抑えた形で治療を行うと言うものです。
これによって、一種類の抗がん剤ではかなり賢くいかなかったガンに対しても効果を発揮出来るようになりました。
また、抗がん剤に対してガン細胞が耐性を持つと、一種の抗がん剤ではその後の効果が劇的に落ちますが、多剤併用療法ならばその危険も薄れます。
どんどん、副作用が強すぎる薬も利用出来るようになるなど、多くのメリットを生んでいるのです。
デメリットと言えば、コスト面で一種の抗がん剤よりは手広く要るというくらいで、これに関してもより効果的治療の為の投資と考えれば当然の事なので、基本的にはウイークポイントはありません。
その為、今や抗がん剤投与における主流の形となっています。
また、抗がん剤とは別の手当を併用する形も試験されており、まさに効果が向上したという方法も確認されています。

放射線化学療法

放射線によるガンの治療は、多数ある治療方法の中それでもメジャーなものの一つです。
この放射線化学療法は、抗がん剤治療と組み合わせてなさる治療です。
通常、抗がん剤は静脈注射や口からの内服によって投与され、血液をめぐって全身にくまなく投与します。
これによって抗がん剤が広範囲に作用する事になり、結構レントゲンも写らない細部のガン細胞にまで効く事が期待できます。
但し、それによって厄介な問題点も出てきます。
健康な部分に対しても抗がん剤の威力が作用する為、正常な細胞にダメージが残るという点です。
副作用が発生する原因の一つでもあります。
一方、放射線化学療法の場合は、放射線を照射した箇所のみに作用します。
従って、正常な部分の細胞にダメージが残りません。
抗がん剤治療とはことなる面で効果が指摘されています。
放射線治療の場合、悪性リンパ腫に対しての効果が厳しいと言われています。
但し、広範囲にガン細胞が広がっている場合は、効果が出にくいとも言われています。
この場合は一旦、抗がん剤を投与して全身のガン細胞を縮小させ、その後に放射線治療を行うと言う方法を採択します。
とにかく原発部分に関しては、放射線治療によって集中的にガン細胞の除去を目指します。
抗がん剤との組み合わせを行う事で効果的治療が行える半面、副作用がより強くあるという難点もありますが、こればかりは仕方がないと言えます。
放射線治療は食道がんや小細胞肺がんにも有効としてあり、その治療範囲はかなり大きく、標準的な治療として確立しているようです。

局所投与法


抗がん剤の投与には点滴に代表される静脈注射が一般的ですが、血液への投与は即ち全身への投与と同義の為、断じて正常な細胞にまでその効果が及んでしまいます。
抗がん剤はガン細胞にだけ効果を発揮する薬ではなく、正常な細胞にもダメージを加え、それが副作用という形で体調不良を引き起こす事にもつながっているのです。
また、血液内への投与の場合、どうしても代謝が発生したり、拡散されてしまったりして、抗がん剤の本来持つポテンシャルが完全に発揮されず、腫瘍の位置によっては濃度の高い抗がん剤が届かないについても出てきます。
正常な細胞にダメージを与える一方、肝心の治療すべき部分にはきちんと作用しないというピンチも起こり得るわけです。
こういう可能性がある場合、抗がん剤の投与方法を入れ換えるのが一般的です。
そうして、単に腫瘍の位置が静脈注射では届きそうにないについてでは、腫瘍に直接投与するという方法を採ります。
これを「局所投与法」といいます。
局所投与法は、ある一定の位置に絞って抗がん剤を投与する方法です。
たとえば、骨髄に腫瘍がある場合、骨髄注射で直接投与するという手段を用います。
非常に大きな痛みを伴う一方、効果は十分に期待できます。
また、局所投与法は副作用の軽減という目的で受け取る事も視野に入れられています。
一定範囲しか抗がん剤が循環とめる投与方法が研究され、正に成果も出ているからです。
局所投与法には、動脈に注射する「動注化学療法」、骨盤内の内臓を治療する「閉鎖循環下骨盤内灌流化学療法」等があります。

クロノテラピー

薬を呑む場合、その量も重要ですが、呑む時間帯というのも大事で、それによって効果が変化する事があります。
というのも、人間の細胞というのは、分裂したり増殖したりするリズムが時間帯でことなるからです。
基本的に、人の細胞は午前中は活発で、午後から夕方にかけて緩やかに低調になり、夜から深夜にかけては最も収束します。
これが薬の効き目に大きな影響を与えるのです。
そうして、この時間帯での薬の効果の変化は、抗がん剤であっても例外ではありません。
ただ、午前中に投与すればいいというものでもありません。
副作用が起こり難いように深夜帯に投与するケースもあります。
この時間帯を考慮した投与方法を「クロノテラピー」といいます。
日本語では「時間療法」と訳されるこの投与方法ですが、日本ではよく馴染みはありません。
ただ、副作用が非常に力強いガンは、どの時間帯に抗がん剤を投与すべきかという検討が得る事はあります。
とは言うものの、横浜市立大学医学部付属病院において大腸ガンの治療のためにクロノテラピーを活用した術前化学療法をやり、成果をあげたという報告もあり、少しずつですが具体的な実績も散見されるようになっています。
抗がん剤投与という治療方法は、副作用の程度によって使用する量が凄まじく変わります。
仮に、副作用が実に出てしまうようなら、ガンを完全に消滅させるだけの量の抗がん剤を投与するのは難しいでしょう。
ですが、こういったクロノテラピー等を賢く活用できれば、二度と適切な治療がいただけるかもしれません。

DDS


ガン治療における中心的な存在である抗がん剤の大きな弱みは副作用です。
そうして、その副作用の発生する大きな原因の一つに、その余りに有力効果の為にガン細胞や腫瘍だけでなく正常な細胞をも傷つけるというリスキーとも言える性質が挙げられます。
ただ、この弱みに対し、現代医学はいつまでも傍観しているわけではありません。
健常な細胞に対しての干渉を出来るだけ治めるよう、ガン細胞にだけ効率よく投与する方法も研究されています。
その方法の一環として研究が進められているのが、「DDS」という投与方法です。
このDDSは「ドラック・デリバリー・システム」の略で、その内容はというと、抗がん剤を高分子体によって覆い、投与してちょっとはそのままで運ばせ、ガン細胞の付近で中の抗がん剤を流出させるというものです。
イメージとしては、抗がん剤を泡で覆って、正常な細胞の血管を素通りするという感じです。
非常に完全方法ですが、問題はどうして覆った高分子体を都合よくガン細胞の近くで抗がん剤を発揮させるかという事です。
ただ、これはもう解決しています。
ガン細胞は、肥大すると、正常な血管においてNEW血管を出し、それを自己の細胞に誘い込むという性質があります。
新しくできた血管は、壁が小さく、その血管を通って運ばれる水分、高分子の栄養分は外へと染み出やすく陥るという性質があります。
これは副作用の要因の一つにもなるので、一見するとマイナス要因なのですが、DDSではこの性質において治療を行います。
高分子体で覆われた抗がん剤は、通常の血管は引き続き通り、ガン細胞によって作られた目新しい血管に到達すると、その無い壁を透過していきます。
血管の壁を透過した高分子体は、ガン細胞の近くまで到達し、そこで消去します。
そうすると、抗がん剤のみがガン細胞付近で浸透して行くわけです。
これなら副作用は最小限で済みます。
未だに完全に確立はしていませんが、非常に期待されている治療方法の一つです。