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エンターブレイン
グループ:Book
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価格:¥ 1,785
ポイント:17 pt
発売日:2005-06-30
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カスタマーレビュー ![]()
特車二課、最後の出撃
(2008-09-23)
とにかく、面白い。劇場版を見て、素直に面白かったと思えたなら、絶対に勝って損はない。
存在の薄かった特車二課のメンバーもチラホラ登場し、劇場版よりも存在感がある(押井個人の拘りである、執拗までの"食"に対する演出はさておきw)。
更に、自衛隊機による幻の東京爆撃、陸自の治安出動、攻撃ヘリ・ヘルハウンドの首都爆撃などの場面は、緊迫した雰囲気が、劇場版に勝るとも劣らない出来。劇場版を見たことある人には、川井憲次の重厚なBGMが脳内再生されるのでは?w
劇場版と若干の違いがあるものの、90%は同じ内容。しかし、劇場版を見た人には、見た人にこそ、是非とも読んで欲しい本。
夏休みから覚めたパトレイバー
(2007-05-03)
劇場版パトレイバー2の監督自身の手によるノベライズにして、押井さんの処女小説である。
富士見書房から出ていた文庫版(イラストは末弥純)は既に廃刊になっており、エンターブレインからハードかバー版として復刊した際、加筆修正されたものだ。
『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』に代表される初期の押井さんのギャグテイスト溢れる演出だった前作(一作目の劇場版パトレイバー)と異なり、二作目は近年の押井作品に見られる独特のアンニュイな雰囲気が全編に漂っており、前作を終わりの無い夏休み特有の無責任な明るさであるとするならば、その錯覚から目覚めた時のある種の諦めを経験した主人公たちが現実に帰ってから久しい物語である。
この「終わり無き夏休み」というキーワードは、「胡蝶の夢」と同じく押井さんお気に入りのテーマである。
思えばうる星やつら2も上の二つのテーマで描かれた作品である(胡蝶の夢をテーマとしたものは『攻殻機動隊』、『Avalon』などがある)。
『TOKYO WAR』は映画の尺に合わせて泣く泣く削除したシーンを追加した、いわばディレクターズカット版である。
映画では極端に少なかった元特車二課第二小隊の面々のやり取りが増え、押井さん特有のギャグも増え、「これぞ押井守のパトレイバー世界!」という作品に仕上がっている。
パトシリーズ真の最終回として
(2006-07-05)
初期OVAや漫画から追いかけてきた身として
なんだか自分の中でパトレイバーは完結していませんでした。
「押井さんもう一回パトやってくれないかなぁ」とも思ってました。
しかしこの小説版の『僕等の夏は終わった』を初めとする
色々なシーンによって私の中で完結したように感じました。
正直たまたま目に入ったので買って読んだだけなんですが、読んでよかったです。
確かに小説のデキとして押井さん本人の仰るとおり完成度はそれほどでもありません。
情景が浮かんでくるような描写などありませんでした(失礼)
でもそこは映画のシーンを思い浮かべることで補完できます。
もし私のようにパトレイバーは終わってない気がするという方は読んでみてください。
まさに『なんだか楽しかった夏休み』の終わりを感じられると思います。
類稀なる先見性!
(2006-04-07)
10年以上も前の映画のノベライズながら、
本書の内包するテロ戦争や情報操作の概念は
9/11以降の世界観を、この時点で既に先取りしており、
その先見性に驚きを禁じえない。
小説の完成度云々との論議があるが
現在もなお色褪せぬ本書の「戦争と日本人」への問いは
たかが「アニメ映画のノベライズ」と
侮れるものではまったくないだろう。
夏の欠片
野明「いま何をしたらいいのか。……確かについこの間まで考えなくても判ってた気がしてたのにな」 謎の不明機による横浜ベイブリッジの爆破に始まる、自衛隊と警視庁の一触即発の緊迫した状況…といった劇場版と共通の本筋とは別に、小説オリジナルの場面に、心に浸みるものが多かった。
(2005-08-25)
劇場版「機動警察パトレイバー2 the Movie」の監督・押井守自身の手による小説化の完全版。
手に取っただけで、どこか懐かしい。
冒頭の「気づいた時には手遅れだった」との一文とシンクロするように、どっぷりと、あのパトレイバーの世界に浸っていた。
進士「終わってしまったんですよ」「任務に明け暮れて、毎日がそれこそ精一杯で……昨日を振り返る余裕もないくらい充実していて、まるで子供の夏休みみたいな」「僕らの夏は、もう終わったんですよ」
進士の言葉通り、僕らの夏休みは終わってしまったのだろうが、しかし、時には振り返ってみるのも良い。
あの夏の欠片が、たくさん詰まった作品だ。


