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押井 守
杉浦 守

徳間書店

グループ:Book

ランキング:-

価格:¥ 1,050

発売日:2007-10-20

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カスタマーレビュー

凄まじいほどの生命力   (2008-11-04)
正直言って絵は綺麗じゃないです。
ですが凄まじいほどの生命力を感じます。
女が蕎麦を食らい尽くすシーンなんて壮絶に下品で汚い描写なんですが
逆に泥を啜っても生き延びて時代を眺めてやろうと覚悟している銀子に
なんとピッタリな作画なのでしょうか・・・。

そしてストーリーが良いのです。

確かに他のレビューの方もおっしゃるとおりの「人狼」の焼き直しなのですが
映画を知っている方はラストの大番狂わせに驚愕することでしょう。
自分が思うにその結末は押井さんが「人狼」から「イノセンス」を経て
「立喰師列伝」で得た人生観ではないかと思います。
もう全然ジャンルが違うのですが富野由悠季さんが「ガンダムイボルブ5」で
「逆シャア」では不幸だったクエスとハサウェイとアムロに
幸せな結末を描いたのを観たのと同じ感動でした。

地球上に居場所がどこにもないのに手と手を取り合って疾走する二人。
結末が不幸でもその思い出だけで残りの人生は生きていける。

とても感動したお話です。

まさに映画を見ているよう   (2008-08-03)
あなたが大人であれば、絶対にオススメできる一冊です。

押井守の脚本の見事さは、言うまでもないでしょう。ここでわたしが強調したいのは、その魅力を描ききる 杉浦守のすばらしさです。ただただ作風が見慣れないというだけで、杉浦守氏のペンの力を不当に低く評価する人種には正直うんざりします。銃器とか装具云々のみに目がいってしまうのであれば、やむを得ないのかもしれませんが。

これほどまでに登場人物の目のなかに脚本の意図を汲み入れることができる画家がどれほどいるのでしょうか?主人公のふたりが見つめ合い、言葉をさえぎりながら手を結びつけるシーンは、まさに極上の雰囲気です。また女をとりまく男たちの、嫉妬と支配欲と、甘えの交錯した監視シーンは、映画でも表現が難しいのでは?と思わせるくらいの絵力を見せてくれます。あと、忘れてはならないのは、動物の描き方。あんなにもの悲しげで優しい目の狼や犬の姿に、ただただ感心するばかり。

押井守の脚本は、これほどまでに深い情感にみちているものなのか、とドキッとさせてくれる読了感です。

「人狼」のリメイクです   (2008-07-06)
立喰師列伝公開時から、嫌な予感はしていましたが、やはりケルベロスと時系列を合わせて来ましたか、と言った印象です。「赤い眼鏡」の中でも、ストーリーには全然関係のない立喰いに関する会話が延々と続くシーンがありますので、余り違和感は感じないのは良しとして、月刊誌「リュウ」の再創刊号にDVDまで付けて、徳間書店は 連載において全面的にバックアップしていたのにも関わらず、明らかに「人狼」の脚本の焼き直しをあえて狙っていますね、これは。残念!。「人狼」を映画単体としてみた場合、私は構成に不満を感じませんが、押井氏は 沖浦監督に映画のシナリオを変えられたのが余程御不満だった様です。どちらのラストが良いのかは、好みに別れる所だとは思います。しかし、「犬狼伝説」や、「ケルベロス」、「人狼」、そしてまた「腹腹時計の少女」と、全ての作品において、集団からはぐれてしまう同じような人物を 名前を変えるだけで繰り返し描き続けるのは、いいかげんくど過ぎて、もういいだろうとさえ思ってしまいます(ある意味で、そこが押井作品なのですが)。新たなストーリーを期待した読者は残念です。杉浦氏の絵によるものとしては、前作の方が ストーリーとしては楽しめます(これも明らかに「ケルベロス」の焼き直しなのですが)。個人的には、藤原カムイの作中のプロテクトギアのデザイン(出淵 裕氏によるもの)が一番好きなので、杉浦氏のギアのデザインは、タカラから発売されているフィギュア等まで含めた中で、一番落ちると思います。犬の顔に近づけたいという押井氏の意向をそのまま絵にしてもねえ・・・(なんだあの意味もなく長い鼻と毛皮の襟巻きは!)。僅かしか登場しないギアのインパクトが、この世界観の作品群の大きな魅力になっていると思うだけに残念です。また、押井監督による実写作品のDVDは、内容に反して既にプレミアな価格になってしまっている現状も、どうだかと思っています。20年以上押井作品を追いかけている立場としては、現在のケルベロスのマルチメディアな同時展開は、かなりつらいです。最近は色々な女優さんに目が向いている様でもあり、押井氏の随筆的ライフワークになっている本作ですが、小出しにせず、ドン!とまとめて発表して欲しいです。

既存のイメージが…   (2007-11-18)
特機と立喰いという押井守のライフワーク(?)が原作となっておりストーリーも面白いのですが、如何せん画風がいま一つです。「犬狼伝説」の藤原カムイに慣れているせいかな…決して下手じゃないんだけど…

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