漢方と薬膳


漢方の起源である中国では、4000年も昔から「薬食同源」とか「医食同源」という言葉が使われていました。
これは食べものの性質や効能を利用することで病気の治療や予防ができるという考えから出来た言葉です。
薬や食べものはとも自然のもので、さまざまな効能があります。
昔の人々は経験によって食べものの効能を覚え、生活に取り入れてきました。
漢方の考えを取り入れた料理に薬膳があります。
薬膳は中医学理論によって、漢方薬の材料である生薬と食材を組み合わせた料理です。
本来は病人一人一人の体調や体質によって、季節や風土から考えて必要な食べものを食べやすく調理わたるものだが、現在では健康食としても気軽に使えるようになっています。
薬膳を食べた事のない人の多くは、薬膳は薬のようでおししく薄いというイメージを抱きがちです。
但し正に薬膳は美味しいもので、最近ではスープからデザートまで家庭でできるさまざまなレシピがあります。
薬膳では「温性、冷性」などの食性や、「辛、甘、酸、苦、鹹」の五味、食材の旬などが重要ですが、食性や五味はどれか一つに偏らず、バランスを考えて色々な性質を取り付けることが大切です。
また人間も自然の一部であるという考えから、夏には夏、冬には冬の旬に合った食べものを用いることも重要です。
それは人間の体は健康のために、季節の食べものを特に必要としているからです。
薬膳は食べものの力で体のバランスを修正することによって、結果的に健康へ招くのです。

漢方とがん


がんは日本人の死亡原因の中でやはり大きい割合を占め、もう3人に1人はがんで亡くなっているというほど身近な病気です。
がんはお決まり病の一つで、食習慣や喫煙、ストレスなど微笑ましくないお決まりが原因と言われています。
近年の医学の急性進歩により、多くの病気は治癒率を上げてきました。
がんにおいても西洋医学による手術や放射線療法、抗がん剤などさまざまな治療が行われています。
但し未だに死亡率は激しく、確実な手当は見つかっていません。
現代医療のがん治療は悪い細胞を攻撃したり除くといった化学療法が主流ですが、この方法は患者の体に大きな負担をかけます。
一際抗がん剤治療は副作用があり、苦しい副作用に苦しめられる患者も少なくありません。
また、がんの部位や進行状況によっては効果が得られづらいということがあります。
なので注目されているのが副作用の少ない漢方です。
がんに対する漢方の治療は、直接がん細胞を省くものではありませんが、免疫を高め、症状や全身状態を見直し、抗がん剤の副作用を軽減させることができます。
それによって患者の日常生活の質を向上させることを目的としています。
他にも漢方による治療によって西洋医学による手術が容易になったり、延命効果が認められたり、抗がん剤や放射線療法の副作用が軽減されるといった報告もあります。
現在はがんとか、西洋医学による治療に限界を感じたり、代替医療を捜す人々も増えています。
がん治療においても今後は西洋医学と漢方とを使い分けて、患者の体に負担の少ない治療が求められています。