定期健康診断とは

「定期健康診断」というのは、事業主が常時雇用している労働者に実施することを義務付けている健康診断のことです。
これは「労働安全衛生法」の第66条に定められています。
定期健康診断による結果については、事業主は各労働者について過去5年分を保管しなければならないとしています。
健康診断を行うことで健康を維持して疾患を予防することができます。
営み病やがんなどを早期発見するためにも、定期健康診断は欠かせない大切な手段なのです。
最近では脂質異常症、高血圧や糖尿病といった脳や心臓疾患に関する所見を持つ人が増えているようです。
健康診断は「健診」とか「健康診査」とも呼ばれます。
特定の疾患についてのみ発見するために立ち向かうものは「検診」と呼ばれます。
健康診断には、企業が年に1回従業員に健康診断を行うように法律で義務付けされた「定期健康診断」。
企業が従業員を雇う際に実施するように法律で義務付けされた「入社時健診」。
「けんぽ」などが営み病を予防するために行なう健康診断が「営み病予防検診」などがあります。
健康診断は学校や職場や地方公共団体によって法律で実施するように義務付けられているものと、受診者の意思で行なうものがあります。
受診者の意思で立ち向かう健康診断では、診断書を発行してもらうことが目的となっていることもあり、一般的には体調を評価してもらうために行われています。
全身的に細かく検査を通じて多くの疾患を早期発見しようとしたサービスは「人間ドック」と呼ばれていて大きく普及しています。

定期健康診断の検査項目

定期健康診断では一般的な検査項目が決められています。
検査項目は定期的に変更されています。
以下に表すのは平成20年に改正された後の内容です。
定期健康診断での検査項目は全部で11個あります。
一つ目が「既往歴や業務歴の調査」、「喫煙歴や服薬歴の調査」です。
2つ目が「自覚症状や他覚症状」が有るか無いかを比べる検査です。
3つ目が「身長」「体重」「腹囲」「視力」「聴力」の検査です。
20歳以上の場合は身長測定を省力することも可能です。
腹囲は妊娠中の人や40歳未満の人やBMIが20未満の人は医師の判断の従って省略することもできます。
4つ目が「胸部X線検査」と「喀痰検査」です。
5つ目が「血圧測定」です。
6つ目が「貧血検査」です。
赤血球数や血色素量を調べます。
7つ目が「肝機能検査」です。
GOT/AST、GPT/ALT、γ-GTPなどの値を調べて疑われる病気を調べます。
8つ目が「血中脂質検査」です。
LDLコレステロール値やHDLコレステロール値、中性脂肪などを調べます。
9つ目が「血糖値」です。
10個目が「心電図検査」です。
安静時の心電図を測定します。
11個目が「尿検査」です。
尿中の糖分を測定します。
6~11の項目は希望すれば40歳未満の人は省略することもできます。
実に省略できるかどうかは、過去の検査結果や自覚症状、他覚症状があるかないかなどを聞いて医師が判断するものです。
この中で喫煙歴や服薬歴、腹囲などの項目が平成20年の改定の際に新たに追加された項目です。

人間ドック

通常の定期健康診断よりもカラダ的に精密検査を行うのが「人間ドック」です。
定期健康診断においていて、法律で定期健康診断に義務付けしている項目よりも詳細に検査します。
健康保険の対象とはなっていないので、検査費用は実費となります。
ただし加入している保険組合から、一定年齢以上の場合補助金がだされることもあります。
検査は半日から長いときで1週間以上陥る場合があります。
検査項目が多ければ多いほどより詳細なデータが分かるため精度の高い健康診断となります。
最近は人間ドックも前向きになってきています。
専門の分野においてもう一度詳細な検査を行うことができる人間ドックなのです。
「脳ドック」は脳の疾患や脳機能を検査するための人間ドックです。
MRIで脳を撮影したり、エコーを撮ったり、眼底検査をしたり血液検査を行います。
脳の詳しい検査をすることで、脳梗塞や脳卒中など脳に関する病気を早期発見することができます。
「心臓ドック」は心臓疾患に関しての検査を行う人間ドックです。
心臓疾患は突如死が一番多い危険なものです。
早期発見するためにも大切な検査です。
CTで心臓検査をしたり、心電図検査を複数項目行ったりして心臓機能を検査し疾患を調べます。
「アンチエイジングドック」はアンチエイジングのために行なう検査タイプの人間ドックです。
骨年齢や血管年齢やホルモン年齢、筋肉年齢や神経年齢、酸化ストレスなどを検査することで現在の身体年齢がわかり今後についてのアドバイスを受けることができます。

特定健診

定期健康診断には一般的な定期健康診断の他に「特定健康診査」というものがあります。
平成20年から厚生労働省が実施を義務付けした定期健康診断の一つで「内臓脂肪肥満型」を作る健康診断です。
属に言う「メタボ」、メタボリックシンドロームを診断するもので、生活習慣病予防のために取り入れられた方法です。
メタボと診断された場合には、食事や運動などについて生活指導を受けることになります。
特定健診の対象者は健康保険加入者の40歳から74歳となっています。
特定健診では次のような項目について健康診断を行います。
ペースを上回る項目が当てはまる場合、特定保健指導を受けることになります。
最初に問診で既往歴などについて聞かれます。
次に自覚症状と他覚症状についての検査をします。
身長体重を測定して、腹囲を検査します。
BMI検査をします。
BMIは肥満を判定するための方法です。
「体重/身長*身長」で算出します。
血圧測定をします。
血液検査でGOTとGPTとγ-GTP、中性脂肪とHDLコレステロール、血糖値などを調べます。
尿検査を通して尿内の糖と蛋白があるかないかを調べます。
必要に応じて心電図検査や眼底検査などが追加されます。
腹囲検査では、男性が85cm以上、女性が90cm以上の人、BMIが25以上の人の中で空腹時の血糖値が100mg/dl以上の人、中性脂肪が150mg/dlの人、HDLが40mg/dl以下の人、血圧が収縮期で130、拡張期で85以上の人は特定保健指導の対象となります。