認知症ケア専門士


認知症の人のケアを充実させるために、認知症ケア学会が設置した認定試験です。
認知症のケアに対して際立つ学識を保ち、高度な技能を保ち、倫理観も持ち歩いている専門の技術士を養成するための制度です。
高齢化が進んでいる日本において、認知症のケア技術の向上とは患者本人だけではなく、その家族や周辺の人たちにも大きな意味を持ちます。
認知症の際立つケアの技術向上によって、福祉や保健に貢献する目的で認定制度が始まりました。
受験資格として実に認知症のケア関係施設にて3年以上のキャリアを持ち歩いていることが必要です。
認知症ケア専門士の認定試験では、試験と面接を行います。
1次試験では、次の4分野があります。
認知症ケアの基礎や実際編の総論と各論、認知症ケアの社会資源です。
この4分野全てに合格しなければ2次試験には進めません。
4つをまとめて合格しなくても大丈夫です。
各分野の合格猶予は5年間ありますからこの期間のうちに4分野合格する必要があります。
2次試験では、論述試験と面接試験があります。
専門士には生涯学習の義務が課せられます。
認知症ケア専門士の認定試験に合格してもその資格には更新義務があります。
5年ごとに更新しなければならず、学会主催の講座への参加やシンポジウムなどへの参加、研修への参加など生涯学習制度が設けられています。
合格した人の取得している資格は介護福祉士や介護支援専門員、ホームヘルパーグングンナースや准ナースなどの介護に携わっている人がほとんどです。
中には福祉士や作業療法士、保健士などもいます。

介護のポイント

いつ自分の周りの大切な人や家族が認知症を発症するかわかりません。
現にそのときがきたらどのように介護していったらいいのか戸惑う人も多いと思います。
認知症の人を介護するときのポイントを紹介します。
介護の一番のポイントは、みずから抱え込まないことです。
家庭で介護する場合家族の負担は想像を絶するものがあります。
何でもみずから決めるとしないで下さい。
みずから全て抱え込んで介護する側が体調を崩しては何の意味もありません。
出来る限り楽をして介護することが、介護を永くしていくポイントです。
介護をラクラクするためには、利用できるものは利用することが一番です。
家族や親戚、近所の人など周囲の人間に協力を依頼してみましょう。
殊更徘徊したり迷子になったりする場合は、近所の人の協力が不可欠です。
見かけたら家まで連れて帰ってきて味わうなど依頼しておくと助かります。
近年介護に関するサービスが増えています。
介護サービスや制度を上手に使ってゆとりをもちまして介護できるようにしましょう。
やはり介護者が追い詰められないように自分自身のことや自分の家族のことも世話できる余裕が必要です。
介護していると不安や心配なことがいくつもでてくる。
そんなとき誰か相談できる相手がいると精神的な支えになっていただける。
認知症の検診をしてもらうかかりつけの医者やホームヘルパー、ケアマネージャー、保健婦など誰か相談できる相手を見つけておきましょう。
出来る限り楽をして介護することが一番のポイントです。

施設


認知症の人の世話を自宅で立ち向かうには限界があります。
介護者が疲れきってしまい体調を崩すこともあれば、将来を悲観して認知症患者である家族を殺して自分は自殺するという事件も起きています。
このようにならないためにも、外部の施設をうまく利用するといいと思います。
まかせっきりにするのではなく、介護者の生活も普通に行えるレベルでラクラク介護ができる範囲で立ち向かうのがベストだと思います。
各種施設がありますから紹介していきます。
「介護老人福祉施設」は特別養護老人ホームとも呼ばれています。
この施設では常時介護が必要な人で自宅での生活を行うのが難しいと想う人が入居します。
「介護老人保健施設」は老人保健施設とも呼ばれています。
「介護療養型病棟」は寝たきり患者や医学的治療が必要な人、看護が必要な人のための施設です。
「ケアハウス」は介護利用型の老人ホームのことです。
軽費老人ホームの仲間、車椅子の人も安心して送れる造りになっています。
「有料老人ホーム」は10人以上の高齢者を入居させる施設です。
日常生活が不自由無く暮らせるように食事やその他の便宜を提供している施設です。
所在地にある都道府県知事に届け出が必要です。
構造や設備、運営などに関してすべてガイドラインが設けられています。
このガイドラインをクリアしている施設には低い金利融資制度を利用することができます。
それぞれの認知症の症状の度合い、介護者の状態、暮しなどで判断して一番いいと想う施設を選びましょう。

介護サービス

施設に入るだけが介護ではありません。
認知症になったとしても大切な家族と自宅で生活をしたいという人も多いと思います。
そのようなときは自宅で介護をしながら、外部の訪問サービスにて多少なりとも介護者が楽になるように工夫することが介護を永く積み重ねる上で大切なことです。
「ホームヘルパーサービス」こと訪問介護は、ホームヘルパーが自宅にきて、食事や排泄、入浴などの介護をしたり、身の回り全般のお世話をしたりします。
「訪問入浴介護」サービスは、寝たきりや手足が不自由で自宅のお風呂では入浴が困難な人に対して、介護用の浴槽を提供して、入浴をさせてもらえるものです。
認知症患者を介護者自らお風呂に取り入れることは困難労力が要ります。
このようなサービスを利用すると介護負担をとっても軽減することができます。
「訪問リハビリテーション」サービスもあります。
自宅に理学療法士や作業療法士がきてリハビリを通じてくれる。
最近急激に増えてきた「デイサービス」では、日帰りでクリニックを利用することができます。
自宅まで送迎してくれて、食事や入浴などのサービスを受けます。
「ショートステイ」サービスは、家族や介護者が一時的に都合の悪いときに短期間だけ施設に入居することです。
「認知症高齢者のグループホーム」とは、居宅サービスのひとつで一般的にグループホームと呼ばれています。
割に元気な認知症高齢者の5人~9人くらいをちっちゃな施設や住宅などに集めて一緒に生活をします。