接し方


認知症患者と接する時々いくつか気をつけなければならないことがあります。
認知症の症状は患者ごとに違うため、接する側もそれぞれによって対応しなければなりません。
認知症の人との接し方には原則があります。
一番大切なことは相手の自尊心を尊重することにあります。
頭ごなしに怒ったり決めつけたり、否定したりすると自尊心が傷つけられてしまいます。
たとえば認知症の人が自分のものが盗られたとか、現実には見えていないものが見えたなど事実を誤って理解して現実を違う行動をとった場合それでも、まずは逆らわないことです。
そんなに相手を否定してはいけません。
この場合はでは相手の話によって、話題をかえたり場面をかえたりして関心を他にそらします。
認知症の人は自分のものが他人に盗られたとすぐに憂うことをします。
その場合たちまち身近にいる家族が疑われます。
疑われたからといって興奮して怒らないでください。
一緒に探そうと促して行動を起こすか、お茶を飲ませるなどして感心を他にそらせるなどの方法をとります。
他にも認知症の人が失禁や不潔行為や徘徊など失敗行動をした場合、絶対に怒ってはいけません。
「だめだ」とか「いけない」などは禁句です。
説得することもダメ。
この場合は認知症の人の行動を考えて失敗しないように環境を整えてあげたり、気持ちを満たしてあげたりすることが大切です。
全てにおいて認知症の患者である本人が一番困っているのだと理解して譲ることが大切です。

徘徊

道に迷ったり、あてもないのに歩き回ったりする徘徊は認知症の主な症状です。
徘徊は知らないうちにいなくなってしまっていることが多く、また認知症を患っているため大した目的も無く歩き回るのでいる場所を特定するのも辛く見い出すのが大変です。
家族にとってはいつ事故にあうのか、いつ行方不明になってしまうのかと心配でなりません。
但し認知症の人も徘徊する理由をちゃんと所持しているのです。
何故徘徊するのか理由や欲求を冷静に考えることが大切です。
あんまり頭ごなしに「外にでてはだめ!」「家に入って!」などと言わないでください。
たとえば徘徊する状況を見てみると、常におんなじ場所にいってことごとく迷子になるとか、赴きなれない場所のときに迷子になるとか、公園や喫茶店や実家、昔の職場など公共の場に行きたがる。
他にも興奮すると出て行ってしまうとか、家を留守として家族が誰もいなくなると徘徊してしまうなどそれぞれ状況が決まっていると思います。
このような場合、行きたい場所があるだとすれば時間を決めて一緒についていってあげて欲求を満たして吊り上げるとか、出掛けられないときは他ごとに関心を持たせて気をそらせるようにする。
あるいは玄関に貼り紙を通して勝手にでていかないように注意を呼びかけるなどそれぞれ対応方法があると思います。
何となくしゃあないときは、玄関に鍵をかけて出られないようにしますが、この際細い空間に入れるのではなく、自由に行動出来るように幅広い空間を確保してあげて下さい。
でも勝手に外出してしまって参る場合は、玄関の扉を開けたらチャイムが鳴り渡るようにセットしておくなどの対策を施すしかありません。
外出するところを見かけたら後ろからついて歩いて行くといいです。
普段立ち寄っているところとか、近所での苦情や様子などを解ることができます。
日頃から徘徊する癖がある人には、名札などを衣類に縫い付けておくと見つけた人が知らせていただけることもあると思います。

失禁


介護者の負担になる大きなものとしておもらし「失禁」があります。
認知症の人で失禁する人には、それなりの理由があります。
それではその原因を探ってそれによって対応方法を考えなければなりません。
してはいけないこと、それは絶対に失禁したことを怒ってはいけません。
認知症の人は知能が低下していても、自尊心は厳しいので憤ると逆効果です。
介護者が考えなければすることは3つ。
怒らない、原因を見定める、失禁しない方法を考えることです。
たとえば部屋の隅にいっておもらしする人、お風呂でする人、ゴミ箱にする人などそれぞれあると思います。
この場合認知症の本人はそこをトイレと勘違いしている可能性が高いです。
ですからトイレに「トイレ」とか「便所」などわかりやすく表示しておくといいと思います。
でもトイレがどこにあるのか認知できない場合は、おもらしする場所にトイレの入れ代わりになるような容器を置いておくしかありません。
何よりもおもらしさせないようにするには、適度なタイミングでトイレに連れて行くことが失敗を未然に防ぐ方法です。
食事の後や呑みものをたくさん飲んだ後、眠る前や外出前など一日のトイレのタイミングは数日見ていればわかると思います。
「ここはトイレではないのよ」「こうしたところにしないで」「しっかりして」などあまり頭ごなしに怒らないようにしてください。
どうにもおもらししてしまって介護者が一大場合は、おむつを使うとかおむつ組み入れパンツなどを使いましょう。
おむつを嫌がる場合は、抵抗なく使えるようにパンツというT字帯式においてください。

入浴

認知症も進行してくると、石鹸などの異ものを食べたり、ふとした段差で転倒しやすくなったりします。
そのため認知症の人をひとりで入浴させることは大変危険なため、介護者のお世話が必要になります。
介護者みずから大人独自を入浴させることは大変困難で重労働です。
認知症が進行して体が不自由になり入浴させることがあんまり困難になった場合は、デイサービスなど外部サービスを利用するようにしましょう。
入浴を嫌がるような場合は、お風呂から出たらジュースを飲もうとかビールを飲もう、ご飯を食べようなど何か楽しみを見つけてやるといいです。
あるいは孫と共に混ざるなど誰かと入るのも楽しみになると思います。
未だに自宅で入浴が可能な段階においてのお世話の仕方を説明します。
ほんとに入浴前にはことごとくトイレに行かせましょう。
予めお風呂の温度を確認して、浴室内も温めておきます。
浴室内は滑り易いため転倒防止のためにもゴムマットなどを敷いておくといいです。
でてきてから着ける衣類も用意しておきます。
着ける順番に衣類を重ねておきます。
脱いだ服は入浴している間に介護者が片付けておきます。
このとき失禁していないか下着のチェックをしておきます。
浴室に一緒に入って、背中など流しづらい部分の体を洗ってあげましょう。
洗いながら体に異常がないかも見ておきます。
洗髪もひとりでは酷いため、介護者がやってあげましょう。
お風呂に入ってあまりの気持ちよさに出たくないという場合もあります。
この場合もお風呂から出たら何か楽しみがあるように、出たらご飯を食べようとかビールを飲もうなどと誘ってみましょう。
このように日常生活においてわたしが当たり前をめぐっている全てのことに対して介助がいるようになります。
介護者の負担は相当なものです。
誰か独自に任せるのではなく、家族全員で一丸となってまた外部サービスもかしこく利用しながら上手に介護していくことが大切です。