乳がんの抗がん剤治療


乳がんは、何だか早期発見ができないガンとして有名です。
断然、他の部位と違い、健康診断の際に偶然発見されるという事が乏しい部位だけに、仕方のない部分もあります。
ただ、近年それでは乳がんのパーセンテージを働き掛ける声も多くなってあり、単に有名人が中心となって呼びかけている事から、乳がんの検査を行う人が増えてきているようです。
乳がんは、女性が罹るガンというイメージが無性に強いですが、本当はわずかながら男性の患者も存在しています。
その為、女性だけのガンというわけではありません。
男性けれども、乳部に異変があった場合は検査を行う必要があります。
乳がんの治療方法は、摘出や切除といった施術が一般的で、抗がん剤の投与は手術で除去できなかった小さいガン細胞を殺す事を目的としたケースが一般的です。
いわゆる補助療法といわれるものです。
補助療法の持つ役割は非常に大きく、これを行うかどうかで再発率が20%以上違う事もあります。
抗がん剤投与の量も最小限で済むので、副作用もめったに出ません。
近年それでは、手術の今後はなく前に抗がん剤を投与し、病巣を小さくして手術を行うケースもあります。
これは「新補助療法」と言われる方法です。
新補助療法のメリットは、体力のあるうちに副作用に耐える事ができる点や、手術の際に摘出するガン細胞が少なくて済む為、メスを取り入れる範囲が小さくなるという点が挙げられます。
その為、リスクを抑えられる他、乳房の温存も期待できます。
主に使用する抗がん剤は、フルオロウラシル、シクロホスファミド、メトトレキサートを組み合わせた「CMF療法」、メトトレキサートの代わりにドキソルビシンを使用した「CAF療法」等です。

前立腺がんの抗がん剤治療

医学の発展に伴い、ガンの治療方法は劇的に変化してきています。
それは抗がん剤治療にも顕著に現れてあり、これまで至極効果がなかったガンに対して有効な抗がん剤が見つかったり、副作用によって使用が難しかった抗がん剤も、別の抗がん剤と賢く取り混ぜる事で副作用を減じ、使用可能となったりする例がたくさん存在しています。
その恩恵によって、抗がん剤治療が可能となったのが、前立腺がんです。
かつて、前立腺がんは抗がん剤治療が効果を発揮しないガンとして知られていました。
その為、手術による治療や放射線治療が一般的で、男性ホルモンを低下させ増殖を押える内分泌療法と組み合わせるなどして治癒を目指していました。
また、エストロゲン剤とナイトロジェンマスタードを組み合わせたエストラムスチン等の抗がん剤によって増殖を防ぐ方法も採られましたが、やっぱり前述の通り効果は滅多に期待できませんでした。
そういった中、近年において前立腺がんに有効な抗がん剤が発見されました。
それは、ドセタキセルです。
このドセタキセルと他の抗がん剤を組み合わせたところ、前立腺がん患者の6割合効果が発揮されたのです。
単に有効と判断されたのは、年齢や状態に関わらずある程度の効果が発揮された点です。
これによって、前立腺がんは抗がん剤治療も有効であると認められました。
ドセタキセルの副作用は、むくみや下痢、吐き気、発疹、脱毛等です。
一般的な抗がん剤の副作用として差し支えありませんが、むくみが特に顕著のようです。

白血病の抗がん剤治療


血のガンとして非常に有名な白血病ですが、当然ながら手術によって腫瘍を除去するはできませんので、抗がん剤による化学療法が一般的な治療方法となります。
白血病は様々な種類があり、大きく分けると骨髄性とリンパ性に分かれ、それから一段と急性、慢性に分かれます。
骨髄性の白血病においては、どの分類においても抗がん剤が大きな効果を発揮する為、ファーストチョイスは抗がん剤治療であるケースが多いようです。
また、リンパ性においても抗がん剤治療を選択する事が多いとされています。
使用する抗がん剤は、白血病の種類によって異なります。
当然、それによって発生する副作用もそれぞれに異なってきます。
急性骨髄性白血病の場合はイダルビシンとシタラビン、又はダウノルビシンとシタラビン組み合わせが一般的です。
急性リンパ性白血病の場合は、ビンクリスチンとプレドニゾロンを組み合わせた「VP療法」に、ダウノルビシンもしくはドキソルビシンを散在させ、L-アスパラキナーゼやシクロホスファミドを含めるのが一般的です。
本当に多くの種類の抗がん剤を取り付けるので、副作用はどうしても数多く出てしまいますが、その効果はかなり大きいとされています。
慢性白血病の場合は、イマチニブという分子標的薬の使用が多く見られます。
慢性白血病は長期入院はせず、日常生活を送る中で薬を飲み込むという治療方法が一般的なので、イマチニブという経口投与出来る薬の効果が高くなります。

脳腫瘍の抗がん剤治療

様々なガンの中けれども、殊更厄介と言われるのが、脳に発生するガンです。
脳のガンは、脳腫瘍の中それでも悪性のもので、脳ガンなどという呼び方はせず、悪性脳腫瘍という表記がなされます。
そうして、この悪性脳腫瘍の場合、手術も根治は苦しく、どんなに余命を長くするかという事が治療の焦点となります。
つまり、脳のガンは非常につらい病気という事です。
抗がん剤の投与に関しても、脳腫瘍の場合は困難としてきました。
脳の中には血液脳関門という血管壁があり、これは通常の抗がん剤では透過できませんでした。
その為、副作用等以前の問題で、抗がん剤治療が不可能だったのです。
但し近年、この状況は一変しました。
ニムスチンやラニムスチンといった、非常に分子量が狭苦しい抗がん剤の場合は血液脳関門を透過するという事が判明したので、これらの抗がん剤が有効であると認められたのです。
脳腫瘍の抗がん剤治療では、主にこの2つの薬が第一選択となります。
また、テモゾロミドという抗がん剤も使用される事があります。
この抗がん剤は副作用が非常に乏しい薬なので、上記の薬だと副作用が強くて難しいという場合に選択されます。
脳のガンというと、多くの人がゼロ印象を受けるかと思います。
実際、体内のガンが転移するケースにおいて、最悪の部位と言われているのが脳です。
上記の抗がん剤も、悪性脳腫瘍を根治させるのは困難で、基本的には延命措置としての一つの方法となっています。
ただ、これらの薬によってクオリティ・オブ・ライフ(QOL:患者が話す日々の生活の質)が改善される事は確かで、それも一つの治療方法と言えるのです。